
多くの親世代が「同棲するなら結婚しろ」と言ったり、SNSなどで度々議論が巻き起こったりする、「結婚前に同棲すべきか」という問題。
この記事にたどり着いた人の中にも、付き合っている相手との同棲を考え始めた人がいるかもしれません。
周囲の友達や家族に「同棲するくらいなら結婚しなさい」と言われたり、メディアなどでそのような意見を目にしたりすると、悩んでしまうのは当然です。
しかし、実際のところは「絶対に同棲すべき」「しないべき」という正解はなく、カップルそれぞれの意向や特徴を踏まえた上で後悔しない選択をするべきだと言えます。
この記事では、「同棲するなら結婚しろ」に反対派・賛成派それぞれの意見を掘り下げ、親が「同棲するなら結婚しろ」と言う理由や真意を明らかにしていきます。
自分たちの大切な将来に対する不安を解消するためにも、この記事で「同棲するなら結婚しろ」の意味をしっかりと理解してから決断しましょう。

結婚を望む人ならば、安定した結婚生活を理想とし、結婚前の同棲をするかしないかで後悔するような事態は避けたいと考えるもの。
あなたが”同棲すべきタイプ”なのか、”同棲すべきでないタイプ”なのかを判断して、さらに後悔しないための対策ができれば、それがきっと最善の選択になるはずでず。
同棲せずに結婚した場合の離婚率が気になっていたり、自分がどうすべきか迷っている人もこの記事が参考になりますよ。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね♥
「同棲するなら結婚しろ」結婚前の同棲に反対派の意見
”結婚生活”と”同棲生活”は似ているようで異なる点も多く、結婚前の同棲が必ずしも結婚生活の予行演習になるわけではありません。
結婚前の同棲に反対する人がいるのは、結婚前に同棲をしないことで下記のようなメリットがあるため。
- 恋愛中の新鮮な関係性が保たれやすい
- 結婚に向けた真剣な意識が途切れにくい
- お互いの覚悟も強くなる
恋愛感情が盛り上がっている時期には、「同棲すればもっと長く一緒にいられる」などのメリットだけが目立ちやすいです。
しかし、結婚を確実にしたいなら、同棲は結婚した後に始める方が長い目で見て良い選択だという意見も多いです。
「結婚前に同棲するのはよくない」と考える人たちは、この他に一体どんな理由で同棲に反対しているのでしょうか。まずは、結婚前の同棲に反対派の意見を詳しく解説します。
同棲しない方が結婚生活の新鮮さを楽しむことができる

「同棲するなら結婚しろ」という言葉の真意には、同棲すると関係にマンネリが生じやすいというデメリットに対する心配が含まれます。
結婚前の同棲生活がよくないのは、恋愛中の「ドキドキ感」や「早く会いたい」などと相手を愛おしむ感情が薄れやすく、恋愛の新鮮さが早く失われるから。
しかし、結婚後に初めて一緒に生活を始めると、そのドキドキ感をキープしながら二人で理想の環境を整えていく楽しみが増します。
- 家具やインテリアの選び方、こだわりの部屋作り、家事の分担など、一つひとつを相談しながら作り上げることは「新しい生活を一緒に始める」という特別なワクワク感を生む
- 人生の大きな節目である結婚後に「生活スタイルが変わる」「相手との時間が増える」という変化があると、結婚そのものの喜びを感じやすくなる
また、親族や友人からの祝福を受けつつこの節目を二人で迎えることは、関係を長く安定させるための大切な要素でもあるのです。
結婚前に同棲すると結婚の「覚悟」が薄れる可能性がある
結婚前の同棲生活に慣れてしまうと、時間が経つほどに「このまま結婚しなくても良いのではないか」と感じることが増えるケースもあります。
すでに日常の多くを共有していることで結婚の必要性や決意が薄れ、結婚を一つの人生の大きな決断として捉えなくなってしまうのです。
また、このような状態のまま同棲が長期化すると、結婚するタイミングを逃してしまうケースも少なくありません。
これは、好きな人が自分のものになったような感覚に陥ることで、改めて結婚の決意を固める必要性を感じなくなってしまうから。
生活スタイルの違いが摩擦の原因になりやすい
結婚前に同棲するとパートナーの日々の生活スタイルや習慣が見えるため、小さな違いが徐々にストレスや不満につながり、不公平感や言い合いが増えることがあります。
- 型と夜型の違い
- 家事や生活費の負担の偏り
- 食器の片付け方や掃除のし方
- 休日の過ごし方
特に、同棲の初期段階ではお互いの癖や行動が目につきやすく、理想とのギャップに不満を感じやすいです。
この状態で無理に合わせようとすると疲れを感じやすく、「やっぱり合わないのでは」と感じて結婚に消極的になってしまう可能性も0ではありません。
また、結婚の意思が固まっていない段階でこのような生活上のすれ違いが重なると、早期に破局する原因に。
逆に、結婚後であれば、覚悟を持ってお互いに歩み寄り、問題解決に取り組む意欲が湧きやすいです。
逃げ道ができてしまう

結婚とは異なり、同棲には「関係に悩んだときには別れる」という選択肢が常に付きまといます。
これは、一見安心材料のようでもありますが、真剣に関係を維持する意識が薄れがちに。
結婚後であれば、「簡単には別れられない」と現実を意識するため、お互いに協力し合いながら改善する姿勢が強くなります。
これは、お互いに「まだ結婚していない」という意識があることで、結婚生活で必要な協調や忍耐力が十分に育まれないことも理由のひとつ。
場合によっては、「合わないなら終わりにすればいい」という諦めの態度が出やすくなってしまい、別れに至ることもあるでしょう。
同棲しないことでテンポよく結婚まで進展しやすい
同棲をしていない場合、交際が長く続くほど結婚が自然な流れとなり、スムーズに結婚まで進展しやすくなります。
これは、あえて同棲を避けることで、「結婚しないと一緒に住めない」という明確な線引きができ、お互いが結婚を意識しやすくなるから。
同棲をせずにいることで、以下のように結婚後の生活へ移行しやすくなるというメリットも。
- 結婚後の生活の準備や計画を早い段階で具体的に話し合える
- 結婚生活が始まってからの生活費の分担や家事の役割分担を事前に意見交換できる
- 「結婚後に改めて調整しよう」といった段階的な話し合いができる
- 家族や周囲の人たちが二人の関係を応援しやすくなる
また、同棲すると周囲に「結婚したも同然」と思われがちですが、同棲を避けることで周囲から結婚に向けた流れが後押しされる傾向もあります。
家族や周囲に悪い印象を与えるかもしれない
結婚前の同棲を「本気で結婚を考えていない証拠」と受け取る人もいます。
もしかすると、職場・友達・家族から「軽々しく同棲するような人」「結婚の覚悟が弱い」というネガティブな印象を抱かれることがあるかもしれません。
また、同棲すると周囲から”結婚前提”と見られることが多く、家族や親族から「同棲するなら結婚して当然」と期待されるケースもあります。
最終的に結婚しなかった場合、家族間でわだかまりが残ることも。結婚前に同棲しない方が、こうした周囲の影響を最小限に抑えられます。
「結婚前に同棲すべき」結婚前の同棲に賛成派の意見
結婚前の同棲には、
「実際に一緒に生活をしてみることで、それ以前には気付けなかった相手の真の性格や価値観、生活習慣などを知ることができる」
という大きなメリットがあります。
同棲せずに結婚するよりも、無知から生じる後悔が少ないと言えるでしょう。

同棲によって得られる経験は、お互いがどれだけ協力し合えるか、そして結婚後も共に歩んでいけるかなど、生活の相性を見極めるためにも大切なステップ。
このように、結婚前に同棲するメリットについて詳しく説明します。
ミスマッチを防ぐことができる

結婚前は外出やデートが中心の付き合いで、お互いに良い面を見せ合うことが多いですが、同棲すると日常生活の細かな面に触れる機会が増えます。
例えば、以下のポイントは結婚後も継続して共有する部分なので、同棲を通じて事前に把握できると安心です。
- 家事のやり方
- 金銭感覚
- 清潔感
- 生活習慣
- 価値観
- 将来のキャリア目標
結婚前の同棲は、共に生活していくための「相性」を確認するチャンス。
これらを把握することが、お互いが「この人となら結婚してもいい」と思えるかどうかを考えるきっかけになります。
結婚生活がスムーズにスタートできる
結婚をすると、夫婦として家事や家計を協力して維持していかなければなりません。同棲するとその疑似体験ができ、お互いの協力体制や責任感を知ることができます。
実生活の中で発生する様々な状況を通じて、相手がどのように対応するかを知ることで、結婚後のスムーズな共同生活の準備が整います。
例えば、起床・就寝時間や家事のタイミング、食事の好みやライフスタイルの違いは少なからずあるのが当然。
同棲期間があれば、そのような生活スタイルの違いを事前に把握して調整できるため、結婚後に「こんなはずじゃなかった」と思う場面も減ります。
また、同棲中に家事の役割が確立されていると、結婚後も「誰が家事をやるか」といった口論になりにくく、日常生活で協力しやすくなります。
急な生活の変化による仕事への影響も最小限に抑えられますし、結婚式の準備にも専念しやすくなりますよ。
妥協点が明確になる
結婚には、「どこまでお互いが歩み寄れるか」という妥協が必ず必要になります。
前もって同棲を経験しておくことで、「どちらかが常に我慢する」という関係ではなく、お互いが納得のいく生活をしていくためのすり合わせができるようになります。
同棲すると、一緒にいる時間が増え、日々の問題解決のためのコミュニケーションが頻繁になります。これにより、以下のようなメリットが。
- 小さなことでけんかになっても、話し合いや譲り合いを繰り返すことで問題解決力が高まり、結婚後にも活かせるスキルが身につく
- 同棲中にお互いの”一人の時間”や”プライバシー”の取り方が見えてくることで、「どのくらいの距離感がちょうど良いか」がわかる
例えば、相手がリラックスするために必要な時間や空間を把握することで、結婚後もお互いに息抜きができるような関係性を築くことができるでしょう。
生活が楽になる

信頼できるパートナーが常にそばにいて、支え合える環境があると、仕事や人間関係で感じる疲れやストレスが軽減されます。
一人で生活しているときは感じやすい孤独感や不安感も、パートナーと一緒にいることで和らぎます。
他にも、以下のような点でも生活全体が快適に。
- 家事を分担でき、一人あたりの負担が減る
- それぞれが得意なことを担当できればお互いのストレスも少なくなる
- 家賃や光熱費、ネット費用などを分割でき金銭的な負担が軽減される
- 結婚資金の貯蓄や、趣味や旅行などにお金を回せる余裕が出る
金銭感覚や家計管理のすり合わせができる
結婚後に多く見られる悩みやトラブルの原因に、金銭感覚の違いが挙げられます。これが合わなくて後悔するカップルは非常に多いです。
しかし、結婚前にお互いの金銭感覚の違いを知り、家計を支え合える相手かどうかを把握しておけば、結婚後に意見が合わずストレスを感じるというリスクが減ります。
パートナーが約束を守るタイプかどうかも分かりやすくなり、お金に関する信頼関係を築けるので、結婚後の経済的な不安が軽減されるというメリットも。
彼氏の本性が見える
結婚前に同棲することで、短期間でお互いの本当の性格や習慣を知ることができます。
付き合っている時にわからなかった本性が、もしかすると受け入れられないものである可能性もあるため、結婚の後悔を未然に防ぐためにも同棲が役立ちます。
結婚後のトラブルや衝突を避けるためには、以下のようなポイントに注目しておきましょう。
- 彼が全く家事をせず、生活空間が乱雑
- 感情のコントロール能力や問題解決に対する向き合い方
- 浪費癖
- 結婚前に彼がどれだけ誠実に二人の生活に向き合うか
- 日々の約束を守るか
- 仕事と家庭のバランスを取ろうと努力するか
- 経済的な責任をどう果たすか
”同棲”という結婚生活の疑似体験の場でこれらを確認した上で、冷静に将来を考え直すこともできます。
なぜ?親が「同棲するなら結婚しろ」と言う理由
親世代が「同棲するなら結婚しろ」と考えるのは、結婚を社会的にも家族的にも「大きな責任」として捉え、二人の関係にけじめを求めるため。
こうした考え方には、世代間の価値観や文化的な違いが背景にあることが多いです。

お互いの両親の理解を得て円満に結婚話を進めるためには、親世代の意見を受け入れつつも、現代の多様な価値観を理解してもらえるようコミュニケーションをとることが大切です。
まずは、親が「同棲するなら結婚しろ」と言う理由について詳しく見ていきましょう。
同棲=不良のイメージがあるから
親世代が育った時代では、結婚前に一緒に住むのは少数派で、社会的に受け入れられていないものでした。
そのため、同棲しているカップルが「不道徳」「未熟」「遊び半分」だと見なされることが多く、親が「同棲するなら結婚しろ」と強く反対するのです。
また、親世代は、親戚や地域社会との関わりが深い傾向にあり、周囲の目や評判を気にして育っているケースが多いです。
特に、小さなコミュニティや親戚の集まりは、批判的な意見が出やすい環境。周囲の目を心配して同棲に反対することも多いでしょう。
婚期を逃すかもしれないから
親が「同棲するなら結婚しろ」と言うのは、子どもが「婚期を逃すかもしれない」という心配が強く影響している場合も。
これは、親世代の中には、「結婚せずに同棲を続けると、別れが起こりやすい」という考え方が根強いからです。
同棲は、法的な束縛がなく簡単に解消できてしまうため、結果的に不安定な関係になると感じるのは仕方のないこと。
特に、親が「年齢的に婚活が難しくなる」「出産が難しくなる」などと焦りを感じている場合は、子どもが思い描いていた人生が叶わなくることを恐れ、結婚を勧める気持ちが強くなります。
子どもの安定した生活を願うから
親は、子どもに「安定した家庭を築いて幸せな生活を送ってほしい」と願うもの。特に、「結婚は経済的な安定をもたらすために大切」と考えていることが多いです。
この場合、共働きや収入の共有、税金、保険、年金などの社会的な保障を安定させたいのだと考えられます。
また、親は子どもに対して「リスクのある選択を避けてほしい」と考えます。
同棲に失敗して傷ついて欲しくないから

親は、子どもが同棲をして関係が破綻したり、思うようにうまくいかなかった場合に、傷を負ってしまうことを心配しています。
”同棲”という深い関係となった相手との別れが大きな痛みを伴うことを理解しているため、親はそのリスクを避けてほしいと考えるのです。
特に、恋愛経験が乏しかったり若い頃に結婚前の同棲を始めると、お互いの価値観やライフスタイルの違いに気づくのが遅れ、後悔しやすくなります。
二人の関係に対する責任の所在や解決策が曖昧で、子どもが辛い思いをすることになるのが耐えられないというのが、愛情ある親としての気持ちなのです。
責任逃れできてしまうから
親世代は、「結婚して正式に”夫婦”になることで、双方に責任が生まれる」という考えをもっています。
”同棲”はカップルの意思でスタートできるため、同棲を先にすることを「軽い」と感じる親世代は少なくありません。
特に、女の子の親としては、「手塩にかけて育てた娘を中途半端な意思で同棲しようとする男と一緒に住まわせたくない」と思うのは当然の感情。
責任を取らずに相手の人生の大事な時間を無駄にすることができてしまう同棲に対して、「真剣な覚悟が足りない」と感じるのです。
お金がもったいないから
同棲には、賃貸の敷金・礼金や家賃、光熱費、家具や家電など、ある程度のコストや生活費がかかります。
親としては、「将来の結婚や新生活のための貯金が減ってしまうのでは」と心配になるのは当然です。
また、もし万が一別れることになった場合、契約解除に伴う家賃や引越し費用などが追加で発生します。
親はこうしたリスクを「無駄な出費」と考え、同棲を慎重に進めるよう願い、「同棲するなら結婚しろ」と言うのです。
早く孫の顔が見たいから
子どもが結婚適齢期に差し掛かったとき、親世代は家庭を持ち、次世代が誕生することに対する期待感が高まります。
特に、親の年齢が上がるにつれ、「元気なうちに孫と触れ合いたい」という願いが強まるケースは多いです。
また、結婚する子どもが年齢を重ねるにつれて出産や育児・キャリアへのリスクが高まることも、親としては気になるポイント。
早めに結婚して子育てに入ることで、親自身も孫と過ごせる期間が長くなることだけでなく、その後の子どもの豊かな人生を心配しているのです。
親世代と若い世代のライフスタイルが違うから
親世代は、結婚を「家と家の結びつき」と見なす文化の中で育ちました。そのため、親にとって同棲は「家族として公に認められていない関係」というイメージ。
また、結婚は家庭を築き子どもを迎える基盤と考える人も多いため、結婚しないままの同棲が馴染みにくく、受け入れづらいと感じるのです。
一方で、若い世代は「一緒に暮らすこと」を結婚前に体験し、お互いの価値観や生活リズムを柔軟に確認し合う傾向があります。
結婚後に女性が家庭生活を中心とするケースが多かった親世代とは違い、キャリアを優先する現代も、結婚前の同棲が理解しがたい選択肢に見える要因だと言えるでしょう。
結婚前に同棲すべきカップルの特徴
カップルの性格やタイプによっては、「同棲するなら結婚しろ」と言う意見を聞く必要はなく、結婚前の同棲に踏み切った方がいい人も存在します。

例えば、お互いの将来を真剣に考えているカップルであれば、同棲の目的を明確にしておくことで、同棲が結婚準備として効果的なものになります。
他にも、どんなカップルが結婚前に同棲すべきなのかを詳しく解説します。
目的が明確
「結婚資金を貯蓄するために家賃や生活費を節約したい」など、同棲の目的が具体的な場合は、同棲をすることで結婚に向けてテンポよく関係を進展させることができます。
また、目的が共有されていると、同棲中の問題解決や話し合いもスムーズに進みやすくなるというメリットも。
また、お互いが仕事で多忙なカップルなら、「結婚前に少しずつ生活基盤を整えておきたい」と考えるケースもあるでしょう。
これにより、結婚に向けた具体的な計画が立てやすく、両者の生活設計がより現実的になります。
二人の意見が一致している

「同棲を通じてお互いの生活習慣の違いを埋め合いたい」など、同じ意見のカップルは同棲がプラスに転じやすいです。
これは、掃除や家事の頻度、生活リズムの違いなどの不安に対して、同棲がお互いの理解を深める場となり、結婚後のトラブルを防ぐ機会になるから。
また、二人で決めた同棲であれば、価値観の不一致などの問題が生じた際に、納得した形で改善に向けて努力することができます。
万が一やむなく同棲を解消することになっても、二人で決めた同棲のけじめをしっかりとつけ、最後まで責任をもって対処できる可能性が高いでしょう。
結婚相手としてふさわしいか見極めたい
結婚に踏み切る前に、一緒に過ごす日常生活が本当に楽しいかどうかや、本当に結婚相手として相性が良いのかを確かめたいカップルには、同棲が向いています。
求める快適さの一致や居心地の良さは、この先一生を共にする上で必要不可欠。同棲を通して、結婚生活の疑似体験をすべきでしょう。
また、現時点で金銭感覚など価値観の違いを感じている場合も、実際の同棲生活の中でそれが関係にどう影響するか見てみたいと考えるカップルには、同棲が有効的。
実際に生活を共にしなければわからない面があるため、結婚前にお互いの価値観を具体的に確認できる点で、同棲はプラスになります。
家が遠くてなかなか会えない
物理的な距離が結婚の妨げとなっているカップルにとっても、同棲は有効的。
同棲すれば、通勤や移動に費やしていた時間を二人で共有できるため、結婚準備や相性の確認により多くの時間を費やすことができるようになります。
また、将来結婚を考えているものの、学業や仕事の都合などで結婚を先延ばしにしているカップルにとっても、同棲が現実的な選択肢となることが多いです。
長く一緒にいることで相手の性格や価値観についても理解が深まるため、具体的に結婚生活をイメージし、準備する時間として役立ちます。
問題解決能力がある
同棲中には、新たなストレスや問題がつきもの。どんな問題が起きても話し合い、妥協しながらお互いの納得できるポイントを調整できるかどうかは、結婚の決め手となります。
そのため、付き合っている段階で冷静に問題を話し合い解決できているカップルにとっては、同棲が効果的です。
また、同棲中の衝突に対して誠実に向き合うことで、結婚後も二人で協力し合って困難を乗り越えられる土台が築けます。
もともと問題解決能力のあるカップルであれば、相手を尊重しながら自分の考えを伝え、お互いが納得できる解決策を見つけられるので、同棲も上手くいくでしょう。
同棲しない方がいいカップルの特徴
同棲が向いているカップルがいる一方で、同棲しない方がいいカップルがいるのも事実。
このタイプのカップルは、結婚前に同棲してしまうと、別れる確率が高くなってしまうため注意が必要です。
例えば、親に「結婚するなら同棲しろ」と同棲に反対されたことに反発して、家族の反対を押し切って同棲しようとするケースが挙げられます。

他にも、”結婚が決まっていない同棲”というのも、後悔する確率を高めてしまいます。
これからお伝えする項目に当てはまる場合は、慎重に同棲を検討し、可能であれば同棲を避けた方が良いかもしれません。
結婚が決まってないのに同棲をしようとしている
結婚についてまだ話し合ったことがなく、「結婚を前提に同棲する」という意思が定まっていない場合は同棲しない方がベター。
安易に同棲をすることはゴールが見えにくく、関係が曖昧なままになりやすいというリスクがあります。
その結果、一方が同棲生活に不満を抱いたり、結婚のタイミングを計りかねた結果破局に至ることも。
彼氏の方が同棲に積極的

結婚前に同棲したがる彼氏は、要注意。彼女が同棲に対してあまり乗り気でない状態で始めてしまうと、共同生活がプレッシャーになりやすいです。
そのため、結婚を急がず自然な流れを大切にしたい場合は、同棲を避けるほうが賢明。同棲が原因で別れてしまうことになるかもしれません。
その具体的な理由として、もし彼氏に経済的な余裕が無い場合、生活費や家賃などで金銭的に大きな負担が予想されます。
また、相手が自立していない場合は生活面での負担が増えるため、彼氏に依存される可能性大。結婚の前段階で関係が悪化することもあるため慎重になりましょう。
ただ一緒にいる時間を増やしたいだけ
「大好きな彼と一緒にいる時間を増やしたい」と感じるのは当然ですが、これだけを理由に同棲を始めると、結婚に向けた具体的な目標や意識が薄れてしまいがち。
結婚を見据えての同棲と違い、「何となく一緒にいる」という状態が長引いてしまい、結婚のタイミングを見失う可能性があります。
また、同棲中には、相手の生活習慣や価値観の違いが表面化するため、不満やイライラを感じることは必ずあります。
結婚を意識していないと、こうした違いを乗り越える努力が不足しやすく、関係の維持が難しくなることもあるでしょう。
価値観の違いがある
結婚前に、すでに価値観やライフスタイルが大きく異なると感じているカップルは、同棲をしても摩擦が生じやすいです。
例えば、金銭感覚、時間の使い方、家事の分担などが合わない場合、同棲することによって関係が悪化する可能性が高く、結婚後もストレスが増える恐れがあります。
人の価値観は、育った環境や経験、根本的な性格などによるものが多く、妥協や話し合いで簡単に解決できるものではありません。
一人の時間を大切にしたい
当然ですが、一緒に住むとお互いの生活空間が重なるため、一人で過ごせる時間や空間が減ります。
そのため、一人の時間が必要な人にとって、同棲は窮屈さやストレスを生む原因になるかもしれません。
同棲したことで疎外感や疲れを感じるようになると、関係がぎくしゃくしてしまう恐れがあります。
同棲で失敗しないための対処法
両親や周囲から「同棲するなら結婚しろ」と言われたとしても、二人で真剣に考えて「やっぱり同棲すべき」という自分たちなりの結論に達する場合もあるでしょう。
そんな時は、「同棲が失敗するかもしれない」というリスクをしっかりと理解した上で、できる限り同棲を失敗させないための対処法を実践することをおすすめします。

日本の離婚率は、「人口1000人あたり約1.55人」と言われています。世界的に見ると決して高い確率ではありませんが、なるべく離婚は避けたいもの。
ここでお伝えする対処法が上手くいけば、同棲せずに結婚した時よりも離婚率をぐっと下げることができますよ。
対処法はさまざまなものがありますので、できることから試してみてくださいね。
結婚を前提として同棲する
同棲に対する真剣な気持ちや責任感を強く保つことは、結婚までしっかりと進展させるために必要不可欠。
お互いが「結婚に向けた準備期間」としての意識を持つことで、理想の結婚生活に向けた努力を怠らない意識が生まれます。
これにより、早々に同棲を解消する展開になりにくく、スムーズに結婚できるでしょう。
また、「いつか結婚したい」という漠然とした思いではなく、具体的な期限や進展のタイミングを決めておくことで、同棲がズルズルと続くことなく、次のステップに進みやすくなりますよ。
両親の理解を得る
「同棲するなら結婚しろ」と反対されても、両親の意見を無視して同棲するのはNG。
家族全体が応援してくれる環境で同棲生活を始めることで、安心感が増し、お互いの家族との良好な関係も築きやすくなります。
また、親の理解を得ることで、自分たちが責任を持って行動する意識が高まるだけでなく、同棲中に起こり得る経済的な不安や将来の計画に関して、必要なサポートや助言をもらえます。
何か困ったことがあっても気軽に相談できるため、関係が安定しやすくなりますよ。
結婚式や結婚後の生活について定期的に話す

結婚や将来を頻繁に話題にすることで、お互いの絆を再確認する機会が増えるとともに、真剣な気持ちが維持されやすくなります。
これは、同棲が単なる「現状維持」に留まることを防ぎ、具体的な結婚の準備を始める意識を育むためにも役立ちます。
具体的な話を定期的にすることで、お互いがもつ期待にズレがないかを確認し合うことも可能に。
例えば、「結婚式に誰を呼ぶか」や「家事の役割分担」などについていつも話し合う習慣をつけることは、衝突や破談の予防につながります。
お互いのキャリア目標を理解し合う
キャリア目標により、住む場所や転職、結婚や出産などを考えるタイミングも異なってきます。
例えば、どちらかが地方や海外での勤務を希望している場合、それに合わせた生活設計を検討しなければなりません。
こうした話を前もってしておくことで、将来の計画にズレが生じにくくなります。
家事の分担やお金の管理方法を決めておく
事前に分担を決めておくと、どちらかに家事の負担が偏ることがなくなり、「自分ばかりやっている」という不満を防ぎやすくなります。
自分の役割を理解しておくことで、どちらかが忙しいときや体調が悪いときに、交代やカバーもスムーズに進められます。
また、以下の項目についても決めておくことができれば、後の衝突を防げます。
- 自分の収入は自分で管理するのか、一定額を共通口座に入れるのか
- 「いくら以上の出費は相談する」「貯金は毎月どれくらいする」などのルールを話し合っておく
- 住宅の購入、子どもの教育費、老後の備えなどについての価値観を確認しておく
お互いのプライベートを縛らない
結婚前の同棲で別れる確率を限りなく0に近づけるためには、相手を縛りすぎないことです。
束縛せずに相手を信じて見守る姿勢は、長期的に良い関係性を育むうえで非常に大切。お互いに適度な自由があることで、自然に信頼感も育ちます。
不満を溜めない
同棲を失敗させたくないからと言って、相手に対する些細な不満をため込むと、それが大きな怒りや衝突に発展してしまいがち。
たとえ些細なことでもその場で正直に伝えることで、お互いに改善点を見つけられ、安定した同棲生活を楽しむことができるようになります。
また、不満を我慢し続けると、精神的なストレスにより気持ちの負担が増えてしまいます。この状態が続くと、健康面や生活の満足度にも悪影響を与える可能性大。
早めの対話とお互いの気持ちを分かり合う習慣を意識することで、結婚後の衝突も減るでしょう。
感謝や愛情を言葉で伝える

多くのカップルは、同棲を始めると相手が側にいる安心感から「好きだよ」「ありがとう」などの言葉掛けが減り、関係がマンネリ化しやすい傾向に。
相手がしてくれた小さなことに「ありがとう」と伝えたり、寝る前に必ず愛情表現をしたりといった積み重ねが喜びや充実感を生み、二人の生活に温かみをもたらします。
相手に期待しすぎない
相手に対する期待が高すぎると、理想と現実のズレが原因でストレスが溜まり、関係が悪化しやすくなります。
相手を完璧な存在だと思うのではなく、人間としての弱さや欠点をしっかりと受け入れることで、現実的で安定した関係を築きやすくなります。
例えば、もし彼が掃除や洗い物などの家事が苦手でも、それを責めたり悲観したりするのはNG。
「それぞれが得意なことを頑張れば良い」というスタンスでいると、相手がしてくれた些細な気遣いやサポートに対して、より感謝の気持ちを抱きやすくなりますよ。
まとめ
「同棲するなら結婚しろ」と言う親の真意。
親世代と若い世代のライフスタイルに違いがあるとはいえ、この言葉は、大切に育ててきた子どもに対する親の大きな愛情の裏返しだということがわかりましたね。
どんな親も、「子どもに幸せになって欲しい」と強く願うからこそ心配するのです。
結婚は家族同士の繋がりでもありますが、それでも一番大切なのは”結婚する本人たちの気持ち”。
それぞれのカップルが自分たちの未来を考え、それが後悔しないための最善の選択肢だと思えるなら、同棲するもしないも間違いではありません。
同棲に踏み切るカップルは、同棲してみて別れることになる可能性もあるのが現実。
しかし、二人で真剣に将来を考えて決めたことなのであれば、これも成り行きだと納得できるはず。「結局結婚しなかった人はダメな人」と考える必要はないのです。

ただし、結婚の意思がない段階で安易に同棲するのであれば、失敗のリスクはより高くなります。
特に、両親の反対を押し切ってまで同棲するには、それなりの覚悟が必要だと肝に銘じましょう。
大好きな彼との同棲や結婚に悩んだら、この記事を読み返して、あなたにとっての最善策を見つけてくださいね♥
あとから読み返したいときに活用してくださいね。



