
子育ては、壮絶。「疲れた…」「一人になりたい」と感じることは、誰にだってあるものです。
働く人は、仕事から疲れて帰ってきた後や、子どもと一日中一緒に過ごす休日には、うんざりする瞬間が増えます。
育児に専念している人やワンオペの人も、育児時間が長い分それぞれのストレスや悩みにがつきまとうことに。
この記事では、育児にうんざりする女性の疲れ度を簡単にチェックするとともに、止まらないイライラを抑える方法をお伝えします。
- 母親が育児にうんざりする瞬間7つ
- うんざりしてしまう母親の心理状態
- あなたの育児疲れ度
- 子育てのイライラを抑える方法
- 1週間で育児疲れを和らげる具体プラン

二人の娘を子育て中の筆者も、「イライラがやばい」と自分に危機感を感じない日はありません。子どもへのイライラが止まらないことが多すぎて、「病気なのかな?」と感じることもあるほど。
以前、「育児に疲れたお母さんへ贈る言葉」と検索して涙を流し、気持ちをリセットするという対処法を試した時期もありました。
しかし、筆者にとってその言葉は重すぎて、毎回泣くのも疲れてしまうんですよね。
この記事では、ちょうどよく手軽にできるイライラ抑制の方法をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね♥
母親が育児にうんざりする瞬間7つ

筆者があるとき目にした調査によれば、未就学児の母親のうち「子どもがわずらわしくてイライラしてしまう」が「よくある・時々ある」と答えた人はなんと70%以上。
このように、多くの女性が「子育てのイライラが抑えられない」と悩んでしまうのは、実は日々の中にある”育児にうんざりする瞬間”の積み重ねだったりします。
そのうんざりの原因は、子ども側だけにあるのではなく、時には自分や夫にある場合も。
母親が感じやすいうんざりの瞬間には、どんなものがあるのでしょうか。まずはチェックしていきましょう。
1. 子どもが何度言っても言うことを聞かないとき
子どもに「片づけて」「早く着替えて」と何度言っても聞かないなど、「もう何回言ったらわかるの?!」という状況が続くと、努力が報われない無力感を感じます。
特に、朝の登園前や外出準備など、時間に追われているときほど「聞かない」が辛く感じがち。
焦りが増すと脳内のストレスホルモンが上昇し、冷静な判断や忍耐力が下がるため、普段なら許せることでもイライラに変わるのです。
2. 夜泣きや寝かしつけがうまくいかないとき
子どもが寝てくれなかったり、ようやく寝てもすぐに泣いて起きたりすると、「育児疲れで涙が止まらない」「イライラする」といったことが増えます。
特に、産後~幼児期までは寝不足になりがち。「もう無理」「なんで寝てくれないの」と、育児にうんざりし、どんなに優しい人でも心がすり減ります。
また、寝かしつけには正解がありません。
- 抱っこしても、授乳しても、歌っても、泣き止まない
- 同じ部屋にいるのに、自分だけが起きて泣く子をあやしている
- 「こんなに頑張ってるのに寝てくれない」
このような状況に、「なんで私ばっかり」と感じたり、「24時間ずっと母親でいるような感覚」に息苦しさを感じたりすることが、育児のうんざりに繋がるのです。
3. 何度片付けても部屋が散らかるとき
ようやく片付け終わっても、数分後にはおもちゃや食べかけのお菓子が床に散乱している…。
そんな繰り返しの中で、母親は「私、何のためにここにいるんだろう?」という虚しさを感じます。これは、心理学でいう「報酬のない労働」に近く、人間のやる気を最も奪う状況です。
母親は常に限られたエネルギーの中で、
・食事の準備
・子どもの相手
・洗濯、掃除、買い物
をこなしています。その中で部屋が散らかると、またやらなきゃいけないタスクが増える。結果、「休む暇もない」という焦りが、イライラを加速させます。
また、「せっかく頑張ったのに」という喪失感は、几帳面な人や整理整頓で心を落ち着かせるタイプの母親ほど大きくなる傾向に。
4. 子どもの癇癪・ぐずりが長引いたとき
寝かしつけ、食事、着替え、登園準備——。どれも毎日のことなのに、毎回泣く、怒る、叫ぶ、物を投げる。あと5分で終わるかもしれないし、1時間続くかもしれない。
そんな終わりの見えない癇癪が繰り返されると、母親は何をしても効果がないように感じます。
- 抱っこしても泣き止まない
- 優しく声をかけても逆に怒る
- 昨日上手くいったことが今日は通用しない
- 外出先やスーパーでは周囲の目が気になる
「もう何をしても無理」「恥ずかしい」と感じる瞬間に、強い無力感と自己否定感が押し寄せるのです。
また、人間は強いストレス下では冷静な判断力を失い、つい「もういい加減にして!」「静かにしてよ!」と怒鳴りやすい状態に陥ります。
そして怒ってしまった後に「また怒ってしまった…」と自己嫌悪。この“怒り→後悔”のサイクルが続くことで、精神的にどんどん追い詰められていきます。

「本当はわかってあげたい。抱きしめてあげたい。」でも、泣き続ける子どもを前にすると、自分の心の余裕がなくなってしまう。
筆者は、「わたしってこんなに心が狭い人間だったんだ」「母親失格だ」と感じて、涙が止まらないことがよくありました。
5. 兄弟げんかが繰り返されるとき

子ども同士のけんかは単なる小競り合いではなく、側にいる母親に精神的な疲労が蓄積します。
- 「止めても止めてもまた始まる」
- 「どちらの言い分も聞いてあげたいけれど余裕がない」
- 「結局どっちも泣いて終わる」
このように、母親はけんかのたびに「止める→話を聞く→仲直りさせる→またけんか」というループに巻き込まれます。
「何度言っても変わらない」「どちらかを注意したり、かばったりする状況」に無力感や罪悪感を感じることも、うんざりの原因に。
また、兄弟げんかが続くと家の中が常にざわつき、母親が静かに過ごせる時間がほぼなくなります。
頭では「ケンカも成長の一部」「自分で解決できる力を育てよう」と思っても、現実には泣き声や叫び声に耐え切れず「うるさい!」怒鳴ってしまうことも。
6. 物事が思い通りにいかないとき
子どもは予測不可能な存在。“予定通りにいかない出来事”が1日に何度も起こります。
- 朝ぐずって出かけるのが遅れる
- 食事に集中できず遊び食べになる
- 寝る時間を過ぎてもなかなか寝ない
- 物を隠す・失くす・壊す
母親はそのたびに「どうして?」「せっかく頑張って準備したのに」と感じ、不満が積もると爆発しやすくなります。
「泣かないで」「今だけは静かにして」「お願いだから動かないで」と、心が限界に近い状態で子どもを制御しようとするため、「もう何もしたくない」と感じてしまうのです。
特に、家事と仕事の両立、夫との関係、ワンオペ育児、2人育児など複数の役割を抱えている母親ほど、イライラが止まらない状態に陥りやすい傾向に。

我が家はとにかく食事がスムーズにいかず、ご飯の時間が近づくたびに恐怖心を抱いたほど。
栄養バランスを考えて作った食事を「いらない」と拒否されたり、実験が始まってぐちゃぐちゃにして結局食べなかったり。
この「頑張っても報われない」という無力感が、「何のためにやってるんだろう」→「もう嫌だ」といううんざり感に変わっていきました。
7. 夫が協力してくれないとき
夫が協力してくれないときは、多くの母親がイライラを抑えられず、「もう疲れた」「一人になりたい」と子育てにうんざりしてしまう最大の瞬間のひとつです。
母親は、出産後すぐから24時間体制で赤ちゃんに対応しなければなりません。夜中の授乳・寝かしつけ・食事の準備・洗濯・片付け…やることは無限にあります。
そんな中で夫がスマホを見ていたり、休日に「少し寝かせて」と言って昼寝している姿を見ると、「私は休む暇もないのに…」と、積もり積もった疲れが怒りに変わるのです。
特に、夫が言われないと動かないタイプだったり、「俺も仕事で疲れてる」と言い返してくると、母親は「もう何も期待しない」と心を閉ざしてしまうことも。
育児にうんざりする母親の心理状態
多くの母親は「育児は幸せなもの」「母親なんだから頑張らなきゃ」と思いながらも、現実とのギャップの中で心が摩耗していきます。
育児にうんざりする母親の心理状態には、単なる“疲れ”や“イライラ”ではなく、心の限界サインとも言える深いストレスが複雑に絡み合っているのです。

毎日のように育児にうんざりする瞬間がある人には、
- 頑張りすぎている
- 自分を責めている
- 助けを求められず孤独を抱えている
という共通点があります。「うんざり」は、母親失格の証ではなく、“もう少し休んで”、“助けを求めて”という心からのメッセージ。
それに気づいて一歩立ち止まることが、再び笑顔で子どもと向き合うための第一歩になります。あなたの状態と照らし合わせてみてくださいね。
「理想の母親像」と「現実」とのギャップに苦しんでいる

子育てのスタート時には、どんな母親も「優しく穏やかで、子どもに寄り添える母親でいたい」と願うもの。
しかし現実には、泣き止まない・言うことを聞かない・時間が足りない…といった日々の連続。
「こんなことで怒りたくないのに」「もっと余裕を持ちたいのに」と、理想と現実のギャップに苦しみます。
このギャップが続くと、「自分はダメな母親だ」という自己否定の思考に陥り、育児が“幸せ”ではなく“苦痛”に感じられるようになるのです。
「終わりが見えない疲労感」に心がすり減っている
育児には“休み”や“成果が見える終わり”がありません。毎日同じようなことの繰り返しの中で、母親は次第に「出口のないトンネル」を歩いているような感覚になります。
- 食事や片付けが永遠に終わらない
- 何度言っても子どもが聞いてくれない
- 夜泣きで眠れない
これらに加えて夫のサポートがない状況では、身体的な疲れだけにとどまらず「もう無理」と無気力になっていきます。
「自分の時間が奪われる」ことへの喪失感
母親になると、生活のほとんどが“子ども中心”になります。自分のペースでご飯を食べたり、静かに過ごしたり、好きなことをする時間がほぼ消えてしまうのです。
最初は「仕方ない」と思っていても、次第に“自分が自分でなくなっていく”感覚が強まり、「もうイヤ」「一人になりたい」と感じるように。
これは「母性が足りない」からではなく、人間としての自然な欲求が満たされないことによる心のSOSです。
「誰もわかってくれない」という孤独感

母親は、周囲に本音を言いづらい立場でもあります。
- 「育児がつらい」と言えば「そんなこと言っちゃダメ」と言われる
- 夫や家族が「大げさだよ」「子どもは元気なんだからいいじゃない」と軽く受け流す
- 子どもの愚痴を言ったら「だめな母親」だと思われそう
このようなことが原因で、母親は気持ちを吐き出す場がなくなり、さらにストレスが膨張していきます。
「誰も助けてくれない」「私しかいない」と思うと、心が閉じていき、やがて「もう何も感じたくない」という感情のシャットダウン状態に陥ることも。
「怒り」が防衛反応として出ている
実は、母親の“イライラ”や“怒り”は、根本的には心の悲鳴や不安の表れ。怒ることで、崩れそうな心を支え「自分を保つ役割」を果たしているケースもあります。
つまり、怒りは“悪い感情”ではなく、限界を知らせる防衛反応なのです。
ただし、怒り続ける状態が長引くと、自己嫌悪や罪悪感が強まり、「私ってなんでこんなに余裕がないんだろう」とさらに落ち込むという悪循環に陥ります。
「助けて」と言えないまま我慢している
多くの母親は「頑張らなきゃ」「私がやらなきゃ」と無意識に自分を追い込みます。
しかしその裏には、「頼っていいのかわからない」「迷惑をかけたくない」という思いがあります。
その結果、育児疲れを限界まで我慢してしまい、涙が止まらない・イライラが止まらない・笑えなくなるという形で心が悲鳴を上げます。
育児疲れ度セルフチェック

このチェックテストで現在の疲れ具合を確かめることは、対処する必要性の重要度を知る上でとても大切です。
「疲れを感じたら休む」「助けを求める」ということができずに走り続けてきた人は、今が育児疲れを軽減するために動き出すタイミングです。
次の10項目について、過去1週間でどのくらい当てはまるかを選び、その合計点を出してください。
2点:よく当てはまる
1点:少し当てはまる
0点:全く当てはまらない
① 睡眠不足で日中も疲れを感じる
② 何度も同じことで子どもにイライラしてしまう
③ 自分の時間がほとんど取れず、自由を感じられない
④ 育児中に涙が出ることがある
⑤ 夫や家族に頼れず、一人で頑張っていると感じる
⑥ 子どもの行動に「もう限界」と思うことが増えた
⑦ 家事や育児のやる気が出ず、先延ばしすることがある
⑧ 育児に対して楽しさより負担感を強く感じる
⑨ 他人と比べて「自分はダメな母親かも」と思うことがある
⑩ 小さなことでイライラして自己嫌悪に陥ることがある
判定方法
合計点 0〜5点:疲れ度 低め
合計点 6〜12点:疲れ度 中程度
合計点 13〜20点:疲れ度 高め
合計点 21〜20点:疲れ度 要注意/かなり疲れている状態
診断結果とアドバイス
疲れ度 低め(0〜5点)
少し疲れやすくなった、イライラしやすくなったと感じていませんか?
今は、育児の疲れはあるけれど、まだ心身に余裕があります。以下の方法で、悪化を防ぎましょう。
- 「完璧じゃなくても大丈夫」と自分に声をかける
- 小さな休息時間を意識して作る
- 深呼吸や軽いストレッチでリフレッシュ
疲れ度 中程度(6〜12点)
イライラや自己否定が増え、育児に楽しさよりも負担感を感じることが増えていませんか?
現在のあなたは、育児疲れが徐々に心身に影響を及ぼし始めている状態です。以下の方法で、疲れをため込まないようにしましょう。
- 「子どもが思い通りにいかなくてもOK」と考え方を少し柔らかくする
- 夫や家族、友人など信頼できる人に小さな助けを頼む
- 1日10分でも自分の時間を確保する(お茶、音楽、入浴など)
疲れ度 高め(13〜20点)
怒り・不安・自己嫌悪の連鎖、育児にうんざり感が強く、心身ともに疲れがかなり蓄積している状態です。
以下の方法で、育児疲れを軽減していく必要があります。
- 睡眠・食事・入浴など、生活リズムの改善で心身の回復を意識する
- 可能であれば一時的に育児から離れ、自分の休息を優先する
- 信頼できる人に具体的に「何を手伝ってほしいか」を伝える
- 産後ケアセンターやカウンセリングの利用も検討する
疲れ度 要注意(21点以上)
育児が苦痛で、自分を責める、涙が止まらない、イライラで家族との関係に支障が出るなど、極度の育児疲れで心身に深刻な影響が出ている状態です。
SOSサインを放置すると、うつや不安症状に繋がることがあるため、早めの対応が大切です。
- 一人で抱え込まず、すぐに専門家に相談する(小児科・心療内科・産後ケア施設など)
- 育児の一部を信頼できる人に委ね、休息を優先する
- 「今は育児を完璧にする時期ではない」と自分に言い聞かせる
子育てのイライラが抑えられないときの対処法
今の状態は、「イライラが先に出てしまい、後で後悔する」という悪循環になっている可能性大。
このような場合は、「子どもにひどいことを言ってしまう前に感情をコントロールする」という小さな習慣を意識することが大切です。
すぐに実践できる方法を、状況別にまとめました。

記事の冒頭でもお伝えしましたが、”育児に疲れたお母さんへ贈る詩”を検索するなどのマインドリセット・思考の癖付けは、筆者には合っていませんでした。
もちろん、感動的な詩を読むことで初心に立ち返ることは可能です。でも、筆者が本当に求めていたのは、ひどいことを言って傷つけてしまった子どもたちの救済だったのです。
以下は、子育てのイライラがやばいときの現実的な対処法です。ぜひ参考にしてくださいね。
感情が爆発しそうなときの“3秒ルール”
怒りの感情は、実は90秒程度でピークを過ぎると言われています。その間に一歩引いて深呼吸したり、別室に移動するだけで、爆発的な言葉や行動を防げます。
「今、私は怒りの波の中にいるだけ」と意識することは、冷静さを取り戻すきっかけに。
また、言葉を出す前に 3秒待つだけでも脳が少し落ち着き、怒りを軽減できます。
「一歩引く」姿勢
子どもがわがままを言ったり、言うことを聞かないとき、母親は「私をバカにしている」「ちゃんとしないと」と感じがちです。
しかし、子どもの癇癪やわがままはあなたに対する個人攻撃ではなく、成長のサイン。
「この子はまだ感情をコントロールできないだけ」と客観的に見られるようになると、怒りが“教育的な関わり”に変わります。
イライラしている理由を子どもに伝える
子どもは、大人が怒っている真の理由までは理解できないため、「なんで怒ってるの?」「自分が嫌われたの?」と不安になります。
でも理由を伝えれば、「ママが怒っているのは自分が悪い子だからじゃなく、行動が問題なんだ」と理解できるようになります。
また、親が「ママ、疲れてて少しイライラしてるんだ」と伝えることで、子ども自身が“人の感情に気づける力”を育てることにもつながります。

筆者は「ママも疲れてるとイライラしちゃうの。少し休ませてね」と正直に伝えてソファーで横になるようにしています。
すると、不思議と子どもも共感して落ち着いてくれるんですよね。
これは、「離れたいけど目が離せない」という年齢にも効果的。気持ちが落ち着いたときや寝る前に、「今日は怒ってごめんね。大好きだよ」と伝えるようにしています。
別室で気持ちを落ち着ける
子どもが安全な状態なら、さっと部屋の外に出るか、別室に移動して一呼吸おくのも効果的。
クッションや枕に顔をつけて、イライラを大声で発散するのもおすすめです。
もし、子どもに手が出そうになるという人がいたら、別室でクッションをたたきましょう。
これにより、身体の緊張と感情を安全に発散できます。
”完璧”を手放す習慣をつける
- ごはんをこぼされたときに「また汚して…」と怒ってしまう
- 子どもが泣き止まないときに「なんで言うことを聞いてくれないの?」と焦ってしまう
こうした瞬間の多くは、「うまくやらなきゃ」というプレッシャーから生まれています。
少しくらい散らかっても、予定が崩れても「まぁいっか」と自分に言ってあげましょう。そして、「今日はごはんを作れた」「子どもと笑えた」など、小さな達成を意識してみてください。
子どもに謝る習慣を作る
実は、これは子どもを甘やかすことではなく、信頼を築く行為。
怒られたあとにフォローがないと、子どもは「ママは自分のことが嫌いなんだ」と感じやすいです。
しかし、「さっきはごめんね」「ママも悲しかったんだ」と言葉を添えるだけで、「ママは僕(私)のことをちゃんと好きなんだ」と伝わり、心が安定します。
また、子どもは親の言葉よりも“態度”を見て育ちます。
親がイライラしても、あとで落ち着いて謝る姿を見せると、「怒っても、関係を修復できるんだ」「間違えたら謝ればいいんだ」と学びます。
謝ることで、「ママも疲れてた」「つい言いすぎちゃった」と、お互いに人として向き合える関係に。これは、自己肯定感と人間関係力を育てる大切な土台にもなります。
1日5分でできるイライラ軽減ルーティン表
| 時間帯 | ルーティン | 方法・ポイント |
|---|---|---|
| 朝起床直後 | 呼吸でリセット | 深呼吸3回+肩の力を抜く。顔を洗って軽く笑顔を作るだけでも気分リセット |
| 午前 | 感情チェック | 「今日はどんな気分か?」を紙やスマホに3秒で書いてイライラや不安を認める |
| 午前〜昼 | 1分ストレッチ | 腕・肩を伸ばすだけ。身体の緊張を抜くことで心も少し落ち着く |
| 昼 | 自分時間10分 | コーヒー・音楽・好きな香りなど、短時間でも「自分のため」を体感 |
| 午後 | 感情を言葉に出す | 子どもがぐずったら「今イライラしてる」と心の中で声に出すと怒りが和らぐ |
| 夕方 | 外の空気を吸う | 窓を開ける、庭やベランダで深呼吸して気分転換&心を切り替える |
| 夜 | 1分セルフ褒め | 「今日は○○できた」と1つだけでもOK。自己肯定感アップ |
| 就寝前 | リラックス呼吸 | ベッドで仰向けになり深呼吸3回+手を胸に置いて「今日もよく頑張った」とつぶやく |
まとめ
母親が育児にうんざりするのは、すでにイライラが限界に達している心のSOS。
- 「完璧を目指さない」
- 「助けを頼む」
- 「小さな休息を取る」
この3つが、育児疲れのうんざりから解放されるための鍵です。
また、1日5分でも小さなルーティンを作ることで、感情の爆発を防ぎ、心に余裕を増やすことができます。
月齢・年齢によって子どもの行動は大きく変化します。だから、完璧なマニュアルは存在しません。
「今はこのくらいでいい」と柔軟に考えること。そして、完璧を手放して“できている自分”を認めることが、結果的に一番穏やかな母親でいられる方法です。
子どもにとって大切なのは、「完璧なママ」よりも、「安心して甘えられるママ」なのです。

育児疲れとうんざり感は、母親失格の証などではありません。
怒ってしまうのは、子どもに対する愛情の証。そんな愛情深い自分を認めることが、心身を回復させるための近道でもあります。
イライラが止まらないときは、それを”限界のサイン”として受け止め、誰かに相談したり助けを求めたりすることも立派な母親としての行動です。
筆者も、ワンオペ育児のイライラに関してはまだまだ半人前。できることから始めて、一緒に乗り越えていきましょう。
あとから読み返したいときに活用してくださいね。




